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メールマガジン 中小企業経営者のための、インターネット活用Q&A
2001/05/14(第2・第4月曜日発行) 624 部
第3回 ホームページで情報発信って本当にできるの?
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□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメルマガの中から選んでくださり、ありがとうござ
います。
このメルマガは、インターネットをビジネスに活用する際に直面するさまざま
な問題とその解決策について、質問に答える形で提案していきます。
概要や今後の予定は、http://www.surv.co.jp/mag/katuyou.htm に掲載してあ
りますので、まだのかたはぜひそちらも一度ご覧ください。
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□ ホームページで情報発信って本当にできるの?
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既にホームページ(Webサイト)を立ち上げて公開している、ある会社の話。
・「ホームページで情報発信」っていうからWeb製作会社に頼んでつくって
もらった。
会社概要、営業案内、会社までの地図、人材募集案内、社長の挨拶と一通り
そろえて数十万円。
・サーバーを自社所有するのは高いって言われたので、レンタルサーバーを
契約して完成したホームページを入れてもらった。
契約料や構築料やらでまた数十万円。さらに月々数万円のレンタル料。
・数ヶ月後アクセス数を調べてみたら...全部合わせて百件未満。
これじゃあいかんということで、
・百以上の検索サイトへ登録してくれる代行会社があったので、そこに依頼。
その手数料数十万円。
・数ヶ月後アクセス数を調べてみたら...確かにアクセス数はアップ。
でも、来ているのは検索ロボットがほとんど。
これって情報発信したことになるの?
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■ 先に結論から
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今回は、先に結論から。
間違いなく、情報発信できます。
例えば弊社のホームページ(http://www.surv.co.jp/)は、1ヶ月のべ約千件
の訪問があり、問い合わせも数件あります。
無名の零細企業にもかかわらず、ちゃんと情報発信できています。
また、弊社の名前を知らなくても、弊社が運営している「買物じょうず」
(http://www.kaimono-jozu.com/)をご存知の方は多いはずです。
これまで、のべ約25万件以上の訪問があったのですから。
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■ 誰に対して何の情報を発信するのか?
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さまざまな会社のWebサイトを拝見するのですが、そのサイトが
・誰に対して
・何の目的で
公開されているのか分かり難いものが非常に多く見受けられます。
感じられるのは、
・「他社がやってるから、うちも」的な横並び意識
・「上司からやれと言われたから、とりあえず公開した」という消極性
だけ。
キツイ言い方かもしれませんが、そのようなサイトを公開すること自体、その
会社の『マイナスのイメージを発信』しているようなものですし、それを数多
くの検索サイトに登録してもらうということは、わざわざお金を払って広めて
いるようなものです。
あ〜恐ろしい。
具体的な例で言えば、
・既存の顧客に対する情報提供
・新規顧客に対する情報提供
・顧客募集
・リクルーティング
・株主への情報提供
の中の、どれに重きを置くのか?または全てか?によって、Webサイトの
つくり方、そしてプロモーションのしかたは大きく異なるのです。
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■ Web製作会社は、忠実につくってはくれますが
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こういう話をすると、『それこそ製作会社の仕事だろ』という反論が聞こえて
きそうです。
そこで、例え話。
あなたが家を建てることになりました。注文住宅です。
おそらくあなたは、(ほとんど実現しないとしても)できる限りの要望を設計
会社なり建築施工会社なりに伝えるはずです。
・子供が大きいので1人1部屋
・家でも仕事をするので書斎が必要
・お客さんが多いので、リビングは広く
・ゴルフや釣りが趣味なので、外から出入りできる収納場所が欲しい
・e.t.c.
そして悪徳業者を除けば、予算や建築場所の条件はあるにしても、できる限り
その要望を取り入れた家を建ててくれます。
同様にWeb製作会社も、レベルの差はあるにしても(実は大きな差があって
どこを選ぶかも大きな問題ですけど)、いちおう言われた通りにはつくってく
れます。
でも、そのとき相手に伝える情報の量と質は、おそらく自分の家を建てるとき
とは比べ物にならないくらい少なく中途半端なはずです。
理由は、伝える側でさえ
・誰に対して
・何の目的で
そのWebサイトをつくるのか、方針が固まっていないから。
残念ながらこれでは、先に挙げた『マイナスのイメージ発信サイト』を公開す
ることになってしまいます。
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■ プロモーションまで考えたWebサイトは少ない
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目的のはっきりしたWebサイトができたとしても、問題があります。
例えば、
・お客様、または将来お客様になって欲しい人に来てもらいたい
・お客様、または将来お客様になって欲しい人に情報提供したい
という目的のWebサイトがあったとします。
でも、そのための対応をとっている(仕掛けを施している)Webサイトは、
ほとんど見かけません。
なぜなら、Web製作会社は、通常、プロモーションまで考えてつくっている
わけではないからです。
家を建てるノウハウ(コンセプトが明確でデザインの美しいWebサイトをつ
くるノウハウ)と、そこにお客様を呼ぶノウハウや、おもてなしをするノウハ
ウは、まったく異なるでしょ。
もちろん、テレビCMをガンガンやっている大企業のWebサイト場合は、そ
んなノウハウは必要はありません。だって、お客様がURLを直接入力して、
または検索サイトで「会社名を検索して」来てくれるんですから。
中小企業の場合、自社の会社名を知らない人や、うろ覚えの人にも訪問しても
らう。それができてこその情報発信だと思いませんか?
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■ ただ今プロモーションサイトの実験中
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実は現在、『中小企業IT活用研究会』会員の皆様のご協力を仰ぎ、プロモー
ションに特化したWebサイトを準備中です。
「買物じょうず」で実践済なのでノウハウには自信があるのですが、そのまま
公開することはできませんので、研究用にシンプルにしています。
興味のある方は、ぜひ http://www.surv.co.jp/research/ からご入会くださ
い。入会金や年会費はございません。
追って、具体的な実験内容をご連絡させていただきます。
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■ 検索サイト登録代行会社
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最後に、検索サイト登録代行会社について。
予算に余裕があれば、利用するのは面白いかもしれません。聞いたことも無い
ような検索サイトにも登録してくれるんですから。逆に言うと、あなたが聞い
たことが無い検索サイトを、いったい誰が利用しているのか?という疑問もあ
るのですが。
検索サイトに登録するということは、あちこちに看板を出すのと一緒。
人通りのまばらな場所にたくさんの看板を出すより先に、目立つところに看板
を出す工夫と、その看板を見て訪問してくれるような仕掛けをするのが先だと
思うのですが、いかがでしょう。
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□ 質問、相談お待ちしております
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本メルマガは、読者のみなさまから寄せられる質問や相談も、一般的・汎用的
にアレンジして紹介し、できる限り双方向性の高いメールマガジンを目指しま
す。
複数の意見を併記することにより、厚みがあって実務に役立つメルマガに成長
していきますので、ぜひともご協力をお願いいたします。
連絡は、http://www.surv.co.jp/research/formmail.html から、
または下記を明記のうえ、webmaster-kj@surv.co.jp へお願いします。
・タイトル(必須):質問/相談/その他
・お名前(必須)
・電子メールアドレス(必須)
・貴社名(必須)
・部署名
・貴社(部署)所在地
・貴社URL
・内容(必須)
ご連絡お待ちしております。
なお、個別(直接)の相談につきましては、その旨タイトルに明記していただ
ければ、追ってこちらから連絡をさせていただきます。
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:質問:相談連絡先 webmaster-kj@surv.co.jp
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