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メールマガジン 中小企業経営者のための、インターネット活用Q&A
2001/08/27(第2・第4月曜日発行) 685 部
第10回 従業員にサービスを提供しようとする立場でのBtoE(1)
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□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメルマガの中から選んでくださり、ありがとうござ
います。
このメルマガは、インターネットをビジネスに活用する際に直面するさまざま
な問題とその解決策について、質問に答える形で提案していきます。
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□ 「従業員にサービスを提供しようとする立場でのBtoE」に対する質問
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企業内で従業員へサービスを提供する、例えば総務、人事、福利厚生、教育と
いった部門におけるBtoEの具体例は何がありますか?
BtoEとグループウェアの違いは何ですか?
うちは工場なんで、一人一台のパソコンは無いし必要も無い。そんな会社でも
可能なBtoEは何ですか?
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■ みんなが楽できるような仕組みづくり
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具体的な事例をご紹介する前に、従業員にサービスを提供しようとする立場で
のBtoEを進めるうえでの基本的な考え方から。
一言で言うと
・みんなが楽できるような仕組みをつくりましょう
でしょうか。
「楽できるような仕組み」とは、できるだけ手間がかからない仕組み、人が動
かなくて済むような仕組みということです。
だって、人が動けばコストがかかるんですから。
それから、「みんなが」というのも重要です。
これは、サービスを受ける人達と、サービスを提供する部門の人達の両方を指
しています。
というのは、これまで「事務部門の効率化」を謳ったシステムのほとんどは、
このどちらか一方の人達の効率化しか考えられていなかったから。片方が楽に
なった分、もう片方の負担が増すのであれば、全社的にはプラスマイナスゼロ。
だったら何もしないほうがコストがかからない分マシでしょう。
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■ 定型的な情報のほとんどは、電子化できる
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社内に流れる情報、特に間接部門が扱っている定型的な情報のほとんどは、電
子データとして一元管理できますし、しかもインターネット技術を使えば非常
に安価にそれを実現することができます。
・各種届出や申請
・交通費精算
・異動発令やそれに伴う各種手続き
・間接部門からのさまざまなお知らせ
もし現在これらを紙ベースで行っているとしたら、できるだけ早く社内ネット
ワーク(LAN)を整備し、手続きを電子化することをお勧めします。
もちろんそのための費用はかかります。
でも、例えば届け出や申請についてざっと考えてみると、
(サービスを提供する人)
・届出用紙の不足をチェック ←チェック時間はコスト
・不足していればコピー ←コピーする時間とコピー代はコスト
(サービスを受ける人)
・届出用紙を取りに行く ←移動時間はコスト
・またはFAXで送ってもらう ←FAXする時間とFAX代はコスト
・それに記入
・わからなければ担当者に質問 ←相手の都合に合わせる時間はコスト
・必要ならそれをコピー ←コピーする時間とコピー代はコスト
・担当部署に提出 ←移動時間はコスト
・またはFAXで送る ←FAXする時間とFAX代はコスト
(サービスを提供する人)
・届出をチェック
・それを専用のノートに転記 ←転記する時間はコスト
・または管理用のパソコンに入力 ←入力する時間はコスト
・そこでようやく目的の手続きを始める
これら一連の流れの中で、こんなにもムダなコストが発生しているのです!
これを電子化・システム化することにより、
(サービスを提供する人)
・届出フォーマット作成 ←最初だけ
(サービスを受ける人)
・届出用紙を検索し取得 ←数十秒〜数分
・それに入力
・わからなければ担当者にメール等で質問 ←相手の都合に左右されない
・送信
(サービスを提供する人)
・届出をチェック ←自動チェックもある程度可能
・すぐに目的の手続きを始める
と、スッキリします。
社内ネットワークを整備するのに莫大な費用がかかった一昔前ならイザ知らず、
安価に整備可能で、しかも「情報化」という理由なら低コストで融資が受けら
れる昨今、どちらが良いかは明白でしょう。
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■ ほとんど連絡事項も、電子化できる
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以降、次回とさせていただきます。
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□ 余談
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ある人事パッケージソフト会社の話。
毎週従業員が「電子化された週間報告書」に入力し、それを各自「紙」に印刷
して担当役員に提出していました。
理由は、役員が読み易いようにということだけ。
せっかく電子化しても、たった一人が楽をするために「紙」にしていたらコス
ト削減にはなりませんし、「みんな」に手間がかかる分、コスト増になってし
まいます。
人事パッケージソフト会社ですよ!
そんな会社の作るソフトは...お客様が気の毒です。
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