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メールマガジン 中堅・中小企業経営者のためのIT活用Q&A
2002/05/21(第3火曜日発行) 731 部
第23回 戦略的判断ができるCIOが必要と言われたって・・・
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□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、ありがと
うございます。
本メールマガジンは、バックナンバー http://surv.tripod.co.jp/ も公開して
おります。第1回からお読みになられると、より一層楽しめると思いますので、
ぜひご覧ください。
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□ CIOが必要と言われたって・・・
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巨大銀行のオンラインシステムダウンに関連した前回のメルマガ(フィクショ
ン)は、経営層だけでなくシステム開発の現場でも色々軋轢があったことが伺
えて面白かった。
しかし、より多くの問題は、マスコミ(識者)の論調どおり、経営層にあった
のは間違い無さそうだ。
そしてその問題の具体的な解決策として
「戦略的判断ができる情報統括責任者(CIO)の機能が必要」
ということが真っ先に挙げられているのも理解はできる。
そこで質問。
大企業であれば、既にCIOという役職は存在するであろうし、今のCIOが
その機能を満たしていなければ、その人を真のCIOに育てるか、別の適任者
を抜擢すれば済む話。
だって大企業は人材豊富なんだから。
でも、中堅・中小企業の場合、そんな役職を設ける余裕も無いし、適任者もい
ないし、育てることもできない。
結局、手をこまねいているしかないの?
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■ 判断できてこそCIO
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回答の前に1つ。
間違った言葉遣いの用例として、「頭が頭痛」「腹が腹痛」のように同じ意味
の単語を重ねて使うといったものがあります。
「戦略的判断ができる情報統括責任者(CIO)」という言葉は、一見まとも
なようですが、実はこれらに近い用例です。
だって、「判断ができない責任者」なんて責任者じゃないですし、統括責任者
だったら当然戦略的判断はするものです。
しかし現実は、責任者はあくまでも「調整役」であり、会議の「議事進行」だ
けしてれば良いと・・・
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■ 中堅・中小企業で決定権のある人って
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頭に「情報」という単語が付くのでわかりにくくなっていますが、判断できて
こその統括責任者。
言い方を変えれば、決定権の無い人はCIOになれないってことです。
そこで中堅・中小企業を見てみると、決定権のある人は、だいたい
・代表取締役社長
・古参の取締役
・社長の親(会長とか)
・社長の子息(専務とか)
くらいでしょうか?
つまり、この方々がCIOの適任者ということになります。
実際、「社長の子息である専務が旗振りをして、旧来のやり方を打破」なんて
いうIT活用の成功事例をよく見かけるでしょう。
当然のことながら能力も高かったのでしょうが、「決定権」があるというのも
「必要条件」だったんです。
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■ 決定権のある人がIT知識に乏しかったら・・・
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決定権のある人がIT知識に乏しいという場合、マスコミ(識者)によれば、
「経営に不可欠なことだから勉強しろ」ということになりますが、現実問題と
して、日々の業務に忙殺されている方々が専門家並にIT知識を勉強するのは
至難の業。
では、どうするか?
方法は2つです。
1つめ。
社内でITスタッフを育てる。
必要な能力は、
(1) 専門家並のIT知識
(2) 最低限必要なことだけを抜粋してレクチャーする力
(3) 質問に対し、アドバイスできる力
です。
ここで間違ってはいけないのは、判断するのはあくまでもCIOであり、スタ
ッフは、あくまでもその判断に必要な要素を揃えてアドバイスするのが役割と
いうことです。
2つめ。
上記(1)〜(3)の能力を持ったスタッフを、社外に確保する。
さて、貴社はどちらにしますか?
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□ 質問、相談お待ちしております
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