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メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング
2000/05/29(毎週月曜日発刊)
第1回 俯瞰:さていったい何から手をつければいいの?
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□ ご挨拶
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みなさま、はじめまして。
この度はご購読いただきまして、誠にありがとうございます。
このメルマガは、Webサイト「お買物情報のクチコミ広場〜買物じょうず〜」
を題材に、タイトルどおり実践的で具体的な話をご紹介していきます。
概要や今後の予定は、http://www.surv.co.jp/mm_howto.htm に掲載してあり
ますので、まだのかたはぜひそちらも一度ご覧ください。
さて、今回のテーマは「俯瞰」です。
「買物じょうず」でいうインターネットマーケティングの説明と、これからイ
ンターネットマーケティングを始めるにあたり、いったいどんな作業があるの
か、どのタイミングで何をすれば良いのか、といったことを中心にお話してい
きます。
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■ 最も確実で楽な方法
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まず最初に、非常に逆説的ですが、インターネットマーケティングをする上で
最も確実で楽な方法をご紹介します。
それは、
◎信頼できる人に『金はいくらまで出す、あとは良きにはからえ』と
任せる
ことです。
「あたりまえだろ!」と怒らないでください。
実際、アイデア以外の全てをアウトソーシングしてうまくいっているWebサ
イトが多々あります。
みなさまご自身の人件費も考慮に入れると、そのほうが低コストかもしれませ
ん。
もし予算が豊富なら、この方法を強くお薦めします。
ただその場合でも、ある程度のチェックは必要です。
このメルマガを、チェックリスト替わりにお役立てください。
そういう立場に無いかたは(こちらが大半だと思いますが)、このメルマガを
他山の石として、ご活用ください。
ちなみにインターネットマーケティングの場合、任せるときは
◎信頼できる「人」であって「会社」でない
点には、ご注意を。これについては最後に触れます。
■
■ インターネットマーケティングとは?「買物じょうず」の場合
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みなさまご存知のとおり、「インターネットマーケティング」と一口にいって
もその範囲は多岐にわたります。
何をもってインターネットマーケティングとみなすかといった理論は、たくさ
んの書籍に詳しく書かれていますので、どうぞそちらをご覧ください。
このメルマガでは、「買物じょうず」で実施している下記の活動を中心に話を
進めていきます。
・消費者に密着したコミュニティスペース(双方向情報サイト)の立ち上げ
と運営
・有益で賑わいのあるWebサイトを通じて、効果的な広告発信
・「価格を調べる」という行為から無意識に発せられる情報を収集・分析す
ることにより、将来の消費動向を予測
もしかしたら、みなさまがこれからやろうとしている分野とは異なるかもしれ
ませんが、実際にWebサイトを立ち上げて何かをするということは一緒です
ので、ぜひお付き合いください。
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■ 勘定系と情報系
■
インターネットマーケティングには、大きく分けて「勘定系」と「情報系」が
あります。
少々乱暴ですが、違いはただ1つ。『お金を扱うか否か』です。
Eコマースと呼ばれているものは、ほとんどが勘定系でしょう。
「買物じょず」は一切お金を扱いませんので情報系です。
勘定系と情報系は同じWebサイトでも、制作コスト、制作期間、運営コスト
等全てにおいてケタが1つ以上違います。
そちらを計画されているかたはご注意ください。
「何をするか」は一緒ですが。
ちなみにこのメルマガでは、「つくる」作業全てを「制作」と呼び、そのなか
に「デザイニング」「システム設計」「システム開発」「テスト」等を含めて
お話していきます。
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■ 「買物じょうず」オープンまでの流れ
■
「買物じょうず」のオープンまでの作業を時系列にまとめると、下記のように
なります。
手探りだったこともあり、ムリ・ムダも多々ありました。
いつ何をやったかということに加え、注意点や反省点もありますので、ご参考
にどうぞ。
また各項目については、次回以降のメルマガでより具体的にお話していきます
ので、目次替わりにもどうぞ。
●企画(1999/12〜2000/2)
アイデアをスタッフ全員の共通認識とするため、企画書にまとめました。
構想自体はその1年以上前からありましたが、実際の企画書にまとめたのは
この時期です。
書籍には、このフェーズにできるだけ多くの時間を割くようにとあり、私達
も納得がいくまで何度も書き直しましたが、今から思うと、もっといろいろ
並行して作業を進めても問題無かったようです。
インターネットの世界で言われている
◎走りながら考える
は、企画段階にもいえるようです。
「買物じょうず」ではノウハウ蓄積の意味もあって全てをスタッフが行いま
したが、もしアウトソースを利用するのであれば、このフェーズから参加し
てもらうことをお薦めします。
企画は自社で、制作はアウトソーシングというところが多いようですが、効
率的には企画段階から一緒にやられたほうが良いようです。
理由は、「システム開発」の回で触れる予定です。
●システム設計(2000/1〜2000/2)
企画と並行して、システムの設計も行いました。
カタログを掲載するだけのサイトなら設計は簡単です(しないこともありま
す)が、データベースを使用する場合は、必須です。
驚かれるかたもいらっしゃると思いますが、システム設計経験者なら、イン
ターネットに詳しくなくてもWebシステムの設計はできます。
ただし、綺麗な設計書ができて安心するなかれ。
Webシステムの開発には独特のクセや制限がありますので、後々苦労しま
す。
理想はWebシステム開発経験者に設計を任せることですが、そういう人が
みつからなかったら、その後の開発フェーズには十分時間をとるようにしま
しょう。
●システム開発(2000/2〜2000/3)
企画書・設計書に基づき、最初の1ヶ月でプロトタイプ、次の1ヶ月で本番
用を開発しました。
Webシステムは本番が始まってからでも追加修正が可能ですので、現在も
少しずつ手を加えています。
●デザイニング(2000/3〜2000/4)
ご批判もあるかと思いますが、「買物じょず」も一応デザインを考えている
んです。
ただ、できるだけ『軽く』したかったもので...
●独自ドメイン取得、回線やレンタルサーバの契約(2000/3〜2000/4)
「買物じょうず」の立ち上げで最大の誤算だったのが、このフェーズです。
私達のスタートは、このため1ヶ月も遅れることとなりました。
ホトホトまいりました。
当たり前のこと過ぎるのか、この件について注意を促している書籍は見たこ
とがありません。
詳しくは「住所」の回でお話しますが(もったいぶってる?)、これから始
められるかたは、要注意です。
●テスト(2000/3〜2000/4)
システム開発に関わったことがある人には信じられないかもしれませんが、
「買物じょうず」では、有能なスタッフが開発したこともあり、致命的なバ
グ(プログラムミス)は無く、テストは比較的スムーズでした。
しかし通常は非常に苦労するフェーズですので、「テスト」の回に一般的な
ことを詳しくお話します。
●初期データ入力(2000/4)
「買物じょうず」のスタート時のデータは、商品数、ショップ数ともに、
約1,000件でした。
当然のことながらそのデータは、私達スタッフが入力しました。
画像も含め、データは一旦デジタル化してしまえば非常に便利なのですが、
デジタル化するまではどうしても人手がかかります。
軽く考えてしまいがちなフェーズですが、人海戦術しかないので、くれぐれ
も甘い見積もりにならないようご注意あれ。
●画像使用やリンクの許可申請(2000/4〜)
一部の企業では、画像使用やリンクについて制限を設けていることがありま
す。相手の著作権等には、ご注意を。
ちなみに、連絡すると、制限はあるものの許可は得られました。
各社ご担当者様、ありがとうございます。
●プロモーション(2000/4〜)
現在進行形です。
ノウハウ蓄積のため、どういうプロモーションをすればどれだけ効果がある
かを測定しながら、いろいろな手法を実施しております。
将来的には公表するかもしれません。
アクセスアップ関連のWebサイトや書籍も参考になりますが、意外なとこ
ろでは「浜崎あゆみ」さんや「モーニング娘。」さんのプロモーション手法
もマネしています。(笑わないでね)
何を?これも将来的には公表するかもしれません。
■
■ プロジェクトマネジメント?プロデュース?
■
インターネットマーケティング関係の書籍によると、Webサイト立ち上げの
取りまとめのことを「プロデュース」と呼ぶようです。
またシステム開発の世界では、同じことを「プロジェクトマネジメント」と呼
ぶことが多いようです。
そして私達の実感。
システムを動かした後、プロモーションという大仕事がありますので、どちら
かとういうと「プロデュース」でしょう。
さてそこで、一番最初の
◎信頼できる「人」であって「会社」でない
に戻ります。
システムのプロジェクトマネージャと呼ばれる人の数は、ほぼ会社の規模に比
例するようです。ノウハウもそれなりに蓄積されていますので、その会社の人
なら、経験が浅くても十分その仕事をやっていけることでしょう。
つまり「会社」で選んでも大丈夫なわけです。(ホントは危険だけど)
ところが、インターネットマーケティングのプロデュースとなると話は変わっ
てしまいます。
経験者の数は会社の規模に比例しません。
しかも第一線の人達は先へ先へと進んでいますので、ノウハウは「会社」に蓄
積されていません。
結果的に、非常に属人的なようです。
信頼できる「プロデューサー」の探し方は
・実績を重視するなら、正に今動いている、自分のイメージに近いWeb
サイトに連絡し、紹介してもらう
・実績を重視しなくても良いなら、担当予定者とじっくり付き合い、人とな
りを見る
となるでしょうか。
最後は逆に、みなさまご自身が「プロデューサー」の場合は
・よその山から出た石(このメルマガのことね)でも、自分の宝石を磨くの
に用いることができる
<詩経>
ですね。(うまくまとまった?)
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□ 次回の予告
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次回のテーマは「企画」です。
アイデアを形にしていく企画という作業はどんな業界にもありますが、インタ
ーネットマーケティング特有の問題もあるようです。
今回はテーマが「俯瞰」ということで大雑把な話でしたが、次回からはより細
かい話になります。
お楽しみに。
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□ 「買物じょうず」の今
□
本題では、分かり易くするため時系列に話を進めておりますが、このコーナー
では、まさに今現在の「買物じょうず」をご紹介します。
今回は、総数です。
「買物じょうず」は 2000年4月19日から正式にスタートしましたが、現在の総
数は
商品数 約 2,000件
ショップ数 約 6,000件
登録メンバー数 約 400名
トータル訪問者数 約11,000名
トータルページビュー数 約70,000回
となっております。
ご利用の皆様、どうもありがとうございます。
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