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メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング
2000/06/05(毎週月曜日発行) 796 部
第2回 企画:目的は?利益は出るの?
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□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。
最初に、大きなニュースを1つ。
プレスリリースとホームページからそのまま引用します。(転載許可申請済)
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株式会社フレッシュアイ(http://www.fresheye.com/)では、Eコマース時代に
向けて、日本で初めて複数のショッピングサイトを同時に検索できるサービス
「フレッシュアイ .Brand(ドットブランド)」を6月6日よりスタートする
はこびとなりました。
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■日本で初めて!複数のショッピングサイトの商品を検索できます。
提携しているいくつものオンラインショップのサービスを、ジャンルや価格帯
などで検索、一覧表示できるので、欲しい商品をすばやく見つけることができ
ます。価格順、メーカー別など、指定した方法で並び替えもできるので、商品
の比較も簡単。
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詳しくは http://www.fresheye.com/dotbrand/index.html 及びそのリンク先
にありますが、このサービス、どこかで聞いたことがありません?
そうです!超大手が莫大な費用を投じて、このメルマガの題材である
「お買物情報のクチコミ広場〜買物じょうず〜」
と類似のサービスを始めるのです。
どんな業界にもあることですが、超大手の参入は脅威です。
「買物じょうず」としては、突然目の前に巨象が出現した蟻の心境です。
ただ、このメルマガの読者にとっては、『インターネットの世界で生き残るた
めにこれからどういう対応を取っていくんだろう?』という新たな興味が増え
たわけです。楽しみでしょ。(応援してくださいね)
さてそこで、今回のテーマは、図ったかのように「企画」です。
アイデアを形にしていく企画という作業はどんな業界にもあり、その進め方も
各社各人各様でしょうから、一般的なことではなく、「買物じょうず」の企画
およびその立案過程を具体的にお話していきます。
Webサイト「買物じょうず」を実際に動かしながら、そして上記競合サイト
のサービスと比較しながら読み進めてただくと、より分かり易いのではないで
しょうか?
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■ コンセプト
■
まず最初に、「買物じょうず」のコンセプトを紹介します。
●買物についての次のような情報の交換の場を、Webサイト上に提供する
・欲しいモノがあるんだけど、どこで、いくらで買えるのかな?
・同じモノを買うんだったら安いほうがイイ!お店を比較したいなあ。
・へえ〜1ヶ月前はこの値段だったんだ。
・これ、いいでしょ。あそこのお店で、こんなに安く買ったんだよ。
・今、どんなモノが人気なのかなあ?
●有益で賑わいのあるWebサイトを通じて、効果的な広告を発信する
買いたくて調べている人にとって、広告・宣伝は貴重な情報です。
つまり、「買物じょうず」の利用者がリンク先のショップへ飛んで実際に
購入する確率は、他のサイトに較べて高くなると考えることができます。
●定量分析による「将来の消費動向」をクライアントに提供する
買いたいものがおおまかに決まっている場合、ほとんどの人は次に「それが、
どこで、いくらで売られているか」を調べます。
この行動をきちんと補足できれば、近い将来「何が、いくらで買われるか」
という「将来の消費動向」を予測することができます。
ただこれまでは、そのために多大なコストがかかっていました。
「買物じょうず」では、無意識に発せられる情報を収集・分析することによ
り、これを低コストで実現します。
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■ コンセプト決定までの過程
■
上記のコンセプトをまとめるまでには、下記の作業を繰り返しました。
●類似サービスの調査
実際に調べてみると「価格比較」「商品比較」といったサービスを提供するサ
イトは、国内外を問わず既にたくさん存在していました。
また「情報交換」についても、掲示板に特化したサイトが多数存在しました。
ただ、「双方向性重視」しかも「入力の手間は極力減らす」というコンセプト
のサイトは探し出すことができませんでした。
●利用者の想定
当初想定した利用者は、今後続々とインターネットに参加して来るであろう
・生活関心度が高く
・品質と価格に敏感で
・自ら情報発信することに積極的な
「賢い消費者」でした。
実際1ヶ月以上運営してみて、主な利用者はこの想定通りのようです。
例えば「買物じょうず」では、データの品質を保つために情報管理者がデータ
を修正し、その旨を情報提供者に連絡していますが、ほとんどのかたは次回か
ら同じような修正は必要なくなります。
「利用方法」ページ等では伝えきれない「買物じょうず」の細かいルールを、
すぐに理解してくれているのです。(感謝)
●インセンティブの取り決め
とはいっても、情報提供をボランティアばかり頼るわけにはいきません。
「買物じょうず」では情報提供者を「メンバー」と呼び、下記のようなインセ
ンティブを提供することにしました。
・個人メンバー:情報提供数に応じたインセンティブ
・法人メンバー:自社の製品または商品の登録、および自社サイトへのリン
クを自由に設定することができる
当初と少し変わりましたが、現在もこれは続いております。
●広告媒体としての価値の測定
不思議なことに、どんなに大きな広告であっても、感心が無い人にはその効果
が達しないようです。これはインターネットの世界に限らず、みなさんご体験
済みのことと思います。
例えばあるサイトに非常にたくさんのアクセスがあったとしても、アクセスの
目的と広告がかけ離れていれば、広告効果は薄いのではないでしょうか?
逆に「買物情報」に特化した「買物じょうず」では、「買物情報収集」のため
にアクセスしているのですから、広告効果は高いと予想しました。
現在はこれも「数値」で測定可能ですが、企画段階ではたくさんの方へのヒア
リングで感触を得ました。
●「将来の消費動向」予測の信頼性
これも、たくさんの方にご意見を伺いました。
利用者が増えてデータが蓄積されることによって、より信頼性の高い情報をご
提供できると確信しております。
■
■ 損益計画、資金計画
■
今度は、コンセプトをビジネスとしてまとめる作業です。
さすがに細かい金額の話はできませんが、「買物じょうず」が現在正式に契約
している会社を記載しますので、どうぞ参考になさってください。
どこも、気持ちいいくらいガラス張りです。
●収益
○バナー広告
バナー広告には、次の種類があります。
◇表示回数保証型
・巨大サイト以外でこの契約を取るのは厳しい状況のようです。
たとえクリックされなくても、「プレゼンス(目にとまる)効果」は
重要だと思うのですが...
◇クリック保証型
・バリュークリック(http://www.valueclick.ne.jp/)
◇成功報酬型
・バリューコマース
(「買物じょうず」トップページ左下のボタンバナー広告をクリック
すると、飛ぶことができます。)
◇代理店型
・KDD
(「買物じょうず」左フレーム下のボタンバナー広告をクリックする
と、飛ぶことができます。)
ちなみに「買物じょうず」では、バナー広告をデータベースで管理してい
ます。つまり、HTMLファイルを修正すること無しに、データを変更す
るだけで、広告の差し替えができます。
○統計情報
データが蓄積されてきたら、積極的な営業活動を展開していく予定です。
なお「買物じょうず」では、統計データのみ収集・公開しております。
「誰が何を調べているか」といった個人情報は収集・公開しておりません。
○懸賞品のご提供
「買物じょうず」の「抽選でプレゼント」および「プレゼント当選者」ペ
ージをご覧いただくとわかるように、非常に長い間、画像付きで掲載され
ています。
利用者に、月1度は必ず見ていただける画面でもあります。
今月のプレゼントのように、新製品発売キャンペーンに合わせることもで
きます。
○今後の展開
「利用者の想定」でもお話しましたが、「買物じょうず」の利用者、特に
メンバーは、
・生活関心度が高く
・品質と価格に敏感で
・自ら情報発信することに積極的な
「賢い消費者」です。
したがって、もしアンケート等の定性調査依頼があった場合は、希望者を
募り、仲介することも考えております。
○その他
「買物じょうず」単体の収益としては上記のみですが、その運営母体であ
る「有限会社サーブ」の事業は他にもあります。
興味のあるかたは、ぜひ弊社サイト(http://www/surv.co.jp/)をご覧く
ださい。
また、このメールマガジンの上下の広告につきましては、「まぐまぐ」の
「まぐクリック」(http://www.magclick.com/about.html)ページに詳し
く書かれていますので、どうぞご覧ください。
●支出
通常の損益計画では、会計に合わせて「販管費」とか「減価償却費」といっ
た項目に分類しますが、ここではインターネットビジネス独自の項目につい
てご紹介します。
○制作費およびメンテナンス費
第1回でお話しましたが、勘定系と情報系は同じWebサイトでも、制作
コスト、制作期間、運営コスト等全てにおいてケタが1つ以上違います。
それからこのメルマガでは、「つくる」作業全てを「制作」と呼び、その
なかに「デザイニング」「システム設計」「システム開発」「テスト」等
を含めてお話しています。
○サーバホスティング&ハウジング料
次回詳しくお話する予定です。
○回線使用料
ボディブローのように効いてきます。
○プレゼント購入費および送料
これは「買物じょうず」の場合だけかもしれません。
○プロモーション費
最初にご紹介した超大手は、億単位のお金をかけるようです。
「買物じょうず」は...(悲しい)
○人件費(インターネットビジネス独自じゃないけど)
サービス業全体に言えることですが、支出の最大要素はこれです。
特にインターネットビジネスは年中無休24時間営業ですので、突出して
います。
資金計画的には、支出と収入のズレが最短約1ヶ月、最長2ヶ月半あります。
他の業種と較べると短いほうかもしれませんが、人件費の要素が大きいため
楽観はできません。
■
■ ビジネス特許
■
最後に、最近話題の「ビジネス特許」について。
少し前の調査結果なんで、状況が変わっているかもしれませんが、ご紹介しま
す。
話題のわりには、日本でこれを手がけられる弁理士さんや弁護士さんは、非常
に少ないようです。いたとしても、大手が丸抱え。
特許庁ですら、対応できる人が少ないそうです。
自分で特許を申請するだけなら資格は必要ありません。自分で調べて挑戦する
のが、今の状況では意外と近道かもしれません。
さて「買物じょうず」ではどうしているのでしょうか?
それは秘密です。
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□ 次回の予告
□
次回のテーマは「住所」です。
第1回でも少し触れましたが、「買物じょうず」の立ち上げで最大の誤算だっ
たのがここです。
スタートが1ヶ月遅れてしまった原因が、ついに明らかになります。
どうぞお楽しみに。
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□ 「買物じょうず」の今
□
本題では、分かり易くするため時系列に話を進めておりますが、このコーナー
では、まさに今現在の「買物じょうず」をご紹介します。
今回は、キャンペーン便乗作戦の話です。
既にご覧になったかたも多いと思いますが、現在TVや雑誌で日本ポラロイド
殿の新製品「ポラロイド ポケット I-Zone 外国シャオ」のキャンペーンが実施
されています。そうです。「モーニング娘。」が出ているあのCMです。
この製品は6/2(金)に発売開始だったのですが、偶然その情報を入手した私達は
急遽6月のプレゼントを変更、そのキャンペーンに便乗することにしました。
もうじきプレゼントサイトに告知する予定ですので、見かけたら、「これかあ」
と微笑みつつ、クリックしてくださいね。
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