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  メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング

               2000/08/17(毎週木曜日発行) 1,078 部

  第13回 価格比較サイトの今、そして将来
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□ ご挨拶
□

みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。


まず最初に、うれしいお知らせを2つ。

1つめ。
雑誌「SOHO コンピューティング」9月号の「お役立ち便利帳」というページに
「買物じょうず」が掲載されました!
『ビジネスに役立つ』というコーナーにありますので、ぜひご購読くださいま
せ。

そして、2つめ。
ついに検索サイト「YAHOO! JAPAN」に掲載されました!!
このメールマガジンの第7回でもお話しましたが、なかなか敷居が高く(それ
が YAHOO! の魅力でもあるのですが)、3回めの申込みでようやく念願がかな
いました。
申込み後約1ヶ月間結果待ちをしますので、結局3ヶ月以上かかりました。

YAHOO! トップページから、「ビジネスと経済 > 企業 > リンク集と総合情報」
とディレクトリを辿っていくと、今なら NEW マーク付で上のほうに掲載されて
いますので、ぜひお試しください。


さて今回のテーマは「価格比較サイトの今、そして将来」です。

「価格比較サイト」自体は、国内外を問わず数年前からあったのですが、前回
お伝えした日本経済新聞の記事にもあるように、ここのところ数が多くなり且
つ大規模になってきました。
「買物じょうず」の企画段階で調査した昨年12月の時点とは様変わりです。

そこで今回は、現時点におけるいくつかの代表的な「価格比較サイト」、およ
び近い将来出現する予定のサイトをご紹介していきます。

「買物じょうず」の目的は「価格比較」だけではありませんが、見比べながら
読んでいただくと、各サイトの特徴が良くわかるはずです。


なお予めお断りしておきますが、今回は各サイトの説明文や新聞・雑誌の記事
を参考にして、あくまでも『外からはこう見える』という内容となっておりま
す。
内部情報を入手して書いているわけではありませんので、ご承知おきください。


■
■ 「価格比較サイト」とは
■

まず最初に「価格比較サイト」の定義から。

一言で言えば、

  同じ商品について、販売店ごとに異なる価格を比較できるサイト

でしょうか。

類似のサービスとして、

  ・同機能の複数の商品を比較できるサイト
  ・商品から販売店を探すサイト(けっこう増えてきています)
  ・最低価格情報をメールでお知らせ
  ・検索機能付のショッピングモール

等がありますが、今回は除きます。


■
■ 価格.com(http://kakaku.com/)
■

―快く掲載を許可していただきました―

●概略

運営元  :株式会社カカクコム殿
スタート :1997/5
ショップ数:249 店

日本の「価格比較サイト」では老舗的な存在です。
はじめはパソコン関連製品のみでしたが、最近では家電製品やブランド品の情
報も掲載されています。
1ヶ月に、なんと8百万〜9百万ページビューとのこと。
新聞・雑誌等への露出も群を抜いています。

●特徴

商品とショップを表形式に並べて見せているのが大きな特徴です。

価格情報は、提携ショップ自らが入力しているようですので、価格で勝負する
ショップほど頻繁にデータを変更していると思われ、『今現在の最安値』を調
べる人にとっては、便利です。

価格情報提供のみで、商品の購入はリンク先の各ショップサイトで行う形態で
す。

●コミュニケーション(双方向性)

基本的に、価格情報はショップからの片方向です。

価格情報とは独立した自由形式の『掲示板』が設置されていて、利用者がいろ
いろな情報を書き込むことで、利用者同士のコミュニケーションを実現してい
ます。

●収益

価格情報の掲載は無料ですので、広告掲載料金のみで運営されているようです。

今年6月にベンチャーキャピタルの出資を受けて7千万円に増資したとのこと
で、今後は取扱商品をどんどん増やしていく予定のようです。


■
■ Mac価格情報 林檎中毒(http://mac.system.to/)
■

―快く掲載を許可していただきました―

●概略

運営元   :(自称)某林檎中毒者殿
スタート時期:1998/3

Macintosh本体に特化した「価格比較サイト」です。

●特徴

対象機種を絞り込み、その機種とショップを表形式に並べて見せているのが大
きな特徴で、非常にすっきりと見易いサイトです。

日曜以外毎日更新しているとのことですが、その情報をどうやって収集してい
るかは、記載されていないので不明です。

過去に掲載された価格表も別途見ることができるのも、他には無いユニークな
特徴でしょう。

価格情報提供のみで、商品の購入はリンク先の各ショップサイトで行う形態で
す。


■
■ パソコン最安ショップ検索サイト
■ (http://www3.airnet.ne.jp/~yuhiz/index.html)
■

―快く掲載を許可していただきました―

●概略

運営元   :個人運営
スタート時期:2000/3

タイトルどおり、パソコンおよび周辺機器に特化した「価格比較サイト」です。

●特徴

スクリプト(ここではとりあえず、ある種のプログラムだと思ってください)
を使って、提携ショップのサイトから定期的且つ自動的に価格情報を取り込ん
で、表示しています。
ショップは自社サイトの価格情報を更新するだけなので手間がかからず、利用
者も常に最新の情報を見ることができるというメリットがあります。

技術的には、ホームページの「表」部分を解析する汎用性の高いスクリプトを
独自に開発してあり、あとは少し設定を変えるだけで、多くのショップに対応
できるとのことです。
スバラシイ!

価格情報提供のみで、商品の購入はリンク先の各ショップサイトで行う形態で
すが、各ショップの支払い方法や詳細なスペックまで表示されていますので、
『あとはリンク先へ行って正式に購入の申込みをするだけ』といっても言い過
ぎではありません。


■
■ フレッシュアイドットブランド(http://dotbrand.fresheye.com/)
■

―掲載許可申請中です―


●概要

運営元    :株式会社フレッシュアイ殿
スタート   :2000/6
提携ショップ数:25店
掲載ショップ数:2000店以上

インターネット情報検索サイト「フレッシュアイ」のサービスの1つという位
置付けのようです。

「価格比較サイト」としては新しいのですが、「フレッシュアイ」自体が以前
から著名なポータルサイトであり、さらに圧倒的なパワー(資本金19億9600万
円、株主は東芝・凸版印刷・電通)を背景とした積極的な広告展開により、
「価格比較サイト」としても既に最大手といえるのではないでしょうか。

●特徴

もともとが検索サイトですので、検索機能は非常に高機能で、且つ非常に考え
抜かれた使い易い操作性です。

「価格比較」ができるのは提携ショップ25店の情報だけのようですが、どれも
大手ショップですので、その商品数たるや6万点以上!と十分なボリュームです。

(比較可能な)価格情報は、提携ショップのデータベースからリアルタイムに
自動的に収集しているとのことですので、これも『今現在の価格』を調べる人
にとっては、便利です。

話は少しズレますが、この非常に便利で優れた、しかし難しいであろう「デー
タベースからの自動収集」機能を技術的にどう実現しているのか、興味深いと
ころです。
まさか提携ショップごとにプログラミングしてはいないでしょうし...。

あくまでも価格情報提供のみで、商品の購入はリンク先の各ショップサイトで
行う形態です。

●コミュニケーション(双方向性)

価格情報はショップからの片方向です。

価格情報とは独立した自由形式のテーマ分けされた『掲示板』が設置されてい
て、利用者がいろいろな情報を書き込むことで、利用者同士のコミュニケーシ
ョンを実現しています。

●収益

掲載だけなら無料のようです。
提携ショップとの関係は不明ですが、基本的には広告掲載料金で運営されてい
ると思われます。


■
■ 海外の「価格比較サイト」
■

みなさまご存知のように、インターネットの世界では、海外、特にアメリカが
一歩先んじています。
有名な「価格比較サイト」のURLを下記に示しますので、興味のあるかたは
どうぞ。

・BottomDollar (http://www.bottomdollar.com/)
・mySimon      (http://www.mysimon.com/)
・eZuz.com    (http://www.ezuz.com/)


■
■ 続々登場「価格比較サイト」
■

最後に、今年中にスタートが予定されているサイトについて、新聞・雑誌発表
を基に推測も交えて紹介します。

(新聞・雑誌で大々的に発表されても、最終的には姿を現さない場合もあるの
でご注意を。そこがまたインターネット関連業界の面白いところですが。)

●A社

 ・価格情報の他に、在庫、配送日数、配送料等の情報も掲載
 ・価格比較だけでなく、購入まで可能
 ・売上の何%かを、手数料として得る

●B社

 ・同一商品の価格比較だけでなく、類似機能の複数の商品も比較できる
 ・価格比較だけでなく、購入まで可能
 ・売上の何%かを、手数料として得る
 ・ログ解析による統計データも販売

つまり、どちらも限りなくショッピングサイトに近づくようです。
日本ではまだ見かけませんが、アメリカではこちらの形態のほうが多いのかも
しれません。

ビジネスとしては、手数料収入がある分規模が大きくなりますが、このメール
マガジンの第1回でお話ししたとおり「お金」を扱うと、コストは1ケタ以上
アップするはずですから、さてどうなるでしょう。

利用者が類似機能の複数の商品を比較できて、その選択過程を詳細に分析して
販売している会社は既に日本にもありますが、現在はあくまでも「選択」まで
のデータです。
最終段階の「購入」までフォローできたとすると...このデータが欲しい会
社はけっこうあるでしょうね。


□
□ 次回の予告
□

今回は、現時点におけるいくつかの代表的な「価格比較サイト」、そして近い
将来出現する予定のサイトをご紹介しました。

「解説者」の立場ならこれでおしまいですが、弊社も「価格比較サイト」を運
営している「事業者」ですので、さてそれではどうするの?というのが次のス
テップです。

そこで次回は、今回ご紹介した「価格比較サイト」に対して「買物じょうず」
はどういった特徴があるのか、そして将来的にどうなっていくのか、を詳しく
お話する予定です。


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発行システム :『まぐまぐ』  http://www.mag2.com/
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