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メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング
2001/05/21(第1・第3月曜日発行) 1,741 部
第47回 インターネットサーバの引越し
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□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメルマガの中から選んでくださり、ありがとうござ
います。
本メルマガは「バックナンバー」(http://www.surv.co.jp/mag/mkt.htm)も
公開しております。第1回からお読みになられると、より一層楽しめると思い
ますので、ぜひご覧ください。
さて今回は、「インターネットサーバ用常時接続回線の引越し」時の苦労と、
その感想です。
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■ 概要
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このメルマガの第3回でご紹介したとおり、「買物じょうず」では複数台の
サーバで役割分担しながらサービスを提供しています。
今回は、その中の1台の引越しの話です。
同じ場所にあってサーバを新しいのに入れ替えるのではなく、サーバ機自体を
A県B市からC県D市に移動しました。
また、常時接続回線は同じ会社の同じサービスを継続して利用、ルータや無停
電電源装置などの周辺機器も、すべて同じものを使用します。
そう、宅配便で送ったり自動車の後部座席に置いて直接運んで、あとはコード
をつなぐだけ。簡単そうでしょ。
(だったら苦労はしないのでが...)
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■ 回線移転、どこに連絡したらいいの?
■
今回引越ししたサーバの常時接続回線は「OCN」、つまりNTTコミュニケ
ーションズのサービスです。
さて、貴方が移転担当者なら、どこへ連絡しますか?
NTTコミュニケーションズ?
私達もそう思い、連絡してみました。
そして返って来た答えは、「OCN」を申し込んだ地域電話会社、今回の場合
はNTT東日本に連絡してくれとのことです。
あれっ?と思った方も多いでしょう。
私達もそうです。そしてこれが苦労の始まりでもあったのです。
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■ 移転なのに、どうしてイチから書かなきゃいけないの?
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NTT東日本に電話してみました。
「OCNサービス変更申込書」を、NTT東日本を経由してNTTコミュニケ
ーションズに提出しなければならないとのこと。
そしてその「OCNサービス変更申込書」とは...
ナント全9ページの冊子でした!
それもほとんど「OCNサービス申込書」と同じ内容です。
つまり、申し込み時と同じ内容を、もう一度「手書きで」書いてくださいとの
ことなのです!
すべての情報はNTTコミュニケーションズやNTT東日本でも管理している
はずなのに、そして、ほんの1箇所「設置場所」しか変わらないのに...。
1つだけ幸運だったのは、NTT東日本の担当者が「利用者側に立って」物を
考えることのできる方で、
『そういうことなら、変更の無い箇所はうちのほうで書きます。』
といってくださったこと。
こちらは、変更箇所を記入し、最終的な申込書を確認してサインするだけ。
非常に助かりました。(NTT東日本の顧客満足度アップ!)
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■ IPアドレス変更はしょうがない?
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移転申し込み時に判明したのは、IPアドレスがかわるということ。
もう少し具体的に説明すると、
これまで http://www.kaimono-jozu.com/ のIPアドレスは例えば
「127.0.0.1」だったのに、移転により例えば「255.255.0.1」に変更されると
いうことです。
IPアドレスが変更になるということは、ドメインレジストラを経由してレジ
ストリにも変更申し込みをしなければならないということ。そしてレジストリ
の変更にはタイムラグがあるので、その間ドメイン名では接続できないという
ことでもあります。
「買物じょうず」は1日に千人近くの人が訪れていますので、これは非常に大
きな痛手です。
プロバイダを変更するときはしょうがないとして、同じプロバイダ内の移転な
のに、なぜかわるのか?
残念ながら納得のいく説明は受けることができませんでした。
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■ 古いIPアドレスはいつまで使えるの?
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4/20の午後に工事と、NTT東日本から連絡が来ましたので、再びNTT
コミュニケーションズに、古いIPアドレスは何時まで使えるのか、可能なら
工事直前の正午まで使いたいと頼んでみることにしました。
利用者が「買物じょうず」に接続できない時間をできる限り短くするためです。
そして迷宮。
電話に出た方は、「ドメイン変更申込書」を指定のアドレスへ送ってくれとの
こと。
『うちはNTTコミュニケーションズからドメイン名を取ってもらったのでは
ない』旨伝えても、『それを送ってもらえればこちらで分かる』との話。
素直に送ったら...こちらがIPアドレスとドメインの違いを分からないと言
いたげのメールが届きました。
だから確認したのに...。
往復3回くらいのメールで、ようやく「電話に出た方が分かっていなかった」と
いうことが両者とも分かり、本題に。
古いIPアドレスはこちらの希望どおり正午まで使用できるようになりました。
ところがまた問題発生。
移転先の工事は、午前で手配済みとのこと。
ふう〜。
複数社がからむと、必ずこういうトラブルが発生しますね。
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■ 無事移転完了
■
そして移転工事当日。
工事に来てくれたのは、NTT MEの方。
午前中に新しい回線の導通テストが完了。
正午に古いIPアドレスが停止。
ドメインレジストラに、変更申し込み。
サーバ移転。
サーバの設定を変更。
e.t.c.
技術スタッフが優秀なので、サーバの設定作業は非常にスムーズ。
ほんの1〜2時間で完了しました。
また、レジストリが書き換えられるのも、1日弱のようでした。
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■ 感じたこと
■
1つめ。
今回の移転は、NTT関連会社3社が関係していました。
これが関西方面への移転だったら、NTT西日本もからむはずですから、もう
ユーザはお手上げです。
でも、元は同じ会社のはず。
独占はよくないということで、やむなく分割されたのでしょうが、少なくとも
ユーザの立場で言えば、1社のほうが楽だった。
もしくは、「OCN」サービス提供元のNTTコミュニケーションズに、すべ
てを取り仕切ってもらって、ユーザが3社ということを意識しなくても済むよ
うにして欲しいものです。
2つめ。
今後、インターネットサーバの移転作業などは、日常茶飯事のことと思われま
す。そんなとき、わざわざ9ページにも及ぶ変更申込書を手で書かせるのは、
やはり理不尽。
ぜひ、変更前の情報をプリンタで印字し、変更箇所だけ書けば済むようにして
いただきたいものです。
3つめ。
トラブルもありましたが、各社の各担当者は皆、顧客のことを考えて仕事をし
てくださっていました。
先の失礼なメールを送って来た方も、比較的クイックレスポンスでしたし、そ
もそも別の方の勘違いから始まったことですし。
しかし、組織がその足を引っ張っている...。
先のNTTコミュニケーションズの電話に出た方も、「移転のときはこれ」と
いったマニュアルがあれば、ちゃんと正しい答えを返してくれたはずです。
まとめ
『インターネットを使うからインターネットビジネスなのではありません。電
話やファクシミリによってビジネスのやり方が変わったように、インターネッ
トに合わせて改革されたビジネスこそが真のインターネットビジネスと言える
のです。』
これは、拙著『中小企業のためのeビジネスサイト立ち上げガイド』
(http://www.surv.co.jp/press/)の「1−1」の中の言葉ですが、日本を代
表するような会社でも(だからこそ?)、根は同じなんですね。
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□ 次回の予告
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次回は6月4日(月)発行予定です。
お楽しみに。
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